たなどらの脳みそ

考察・小説を上げてる素人。

考察『映画ドラえもん のび太の夢幻三剣士』

わたくし生粋のドラえもん大好きニートでございまして、
高校の頃ドラえもんにハマり、藤子先生の作品の深みにハマってますが、
何分浅い経歴なので特別詳しくはありません。
単純に一個人の解釈・想いをつらづらと独り言。
 
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ドラえもん映画史上謎を残した作品と言われる
『映画ドラえもん のび太の夢幻三剣士』 これ大好き。。。
こちらはどちらかというと大人向けな作品かと。
観終わった後、誰しもが検索しますし、多くの方がやはり考察してんすよね。。。
なので意見は被るかもですが、一個人で考察しております。
 
軽くあらすじ
〖現実逃避したくなったのび太が富と栄誉を簡単に得られる夢に逃げる話。〗
です。
キーポイントひみつ道具
【気ままに夢見る機】
ひみつ道具の気ままに夢見る機にあるカセットを通してユメミル国へ導く。
=現実逃避する入口。入ったら二度と戻れない可能性大。
 
~考察~
二つを中心に語ります。要点しか書いてないです。
 
・ユメミル国とラスシーン
そもそも論:ユメミル国は”夢”ではなく”現実”で実在してた説。
ここでドラえもんが注意書きを読んでいたシーンに注目。
「この夢は強いパワーを持っているので、現実世界に影響することもあります。」
この注意書きは夢と現実を区別させることで、
ユメミル国は夢での出来事としてのび太達を錯覚。
たとえ現実に影響が出たとしても違和感を感じさせないための伏線でもある。
 
ラストのび太達が妖霊軍を倒し見事に勝利したことで!
のび太達の住む星の未来が変わり、学校の位置が変化=現実世界で影響が起きた。
=この物語は全て現実に起こっていたこと(現実世界の別次元or星にて)
というのを物語っている。
         +
またラストでの学校の位置
元々妖霊軍の城が位置していた所でもあるため妖霊軍を支配したことの表れ
 
・トリホーという存在
①まず序盤にユメミル国は元々別の剣士が妖霊軍を倒し破滅する運命。(予言)
ならば別世界の弱い人間を剣士にさせれば、妖霊軍は勝利し支配ができると
考えたトリホーは、別世界でこの条件にぴったりな"のび太"に目をつける。
②トリホーが何度ものび太達のいる世界に行き来できていたのも実在説だと腑に落ちる気が。。。
③そもそもトリホーの目的
トリホー自身は自分が支配できる世界を手にしたかったのではないか?
野心家や誰しもが少しは抱く心の闇的な部分ではあります。
しかし妖霊軍はやられてしまった為、その”夢”は見事に破られます。
でも惡な象徴であるトリホーはこれだけでは凝りません。
ラストで気ままに夢見る機を取りに未来デパートのスタッフとして
現れたのがトリホーであることが示唆しています。
→ユメミル国での生活を捨て、
 また別の次元でトリホーは生き・また企むだろうと思わざるを得ない。。。
 
《メッセージ》
~この作品自体のメッセージ、個人的にくみ取った解釈を交えて。~
人間辛いこと、嫌なことばかり起こる現実に目を背きたい時あるかと思います。
トリホー:野望を抱き、幻想にひどく執着し、夢のような世界でしか生きれない。
のび太:現実が辛く、夢の中で楽に生きようとするも、打ち勝ち現実をしっかり受け止め前進。
この二人のキャラクターはまさに心の”光と闇”
夢ばかりを周りに押し付け、夢を見る事で逃避するのは、
結局自分自身含め誰も幸せにはなれません。
劇中ではのび太はしっかり自分の役割を見出し、
現実を受け止めることでたくましくなっています。
葛藤しながらも成長し、高みを目指すことで人間性というのは
磨かれるのではないでしょうか。
トリホーの「何もかも忘れ、夢の中を楽しみなされ。」
この甘い言葉に誘われないよう、くれぐれも自分を見失わないで下さい。
 
私個人の解釈は夢=現実逃避で捉えましたが、
この作品は本当に観る人にとって様々な考え・視点が変わる作品かと思います。
後味の悪い感じも人生甘くないよと言われてるようで隅々まで
本当に面白い作品だなと感じました。
考察は以上です。
見つけて読んでくれた方、崇拝致します。
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映画ドラえもん個人的に春公開のイメージが強いから少々ソワソワしますが。
今年延期されるも無事公開予定の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』
この作品は沢山の期待・想い、そして何よりロマンを感じざるを得ない作品になっていることだろう。
初心・童心に戻るようなあのワクワクする感覚が、
藤子先生にとっては冒険であり、恐竜はその冒険を盛り上げる
さぞかしもってこいのテーマであったんだろうなぁと思うし、
観ていてやはりこちらも釣られてワクワクしてしまう。
今回はオリジナル作品、そして個人的にも大好きな『のび太の宝島』の作品を手掛けた
素晴らしきコンビ(ひどく崇拝しておりますご了承)なのだから、
ますますワクワクが止まらない。
また映像美・カメラカット・キャラクターの豊かな表情がますます強化されている
”映画ドラえもん”これからも沢山ワクワクさせてくれますね。
ドラえもんイヤーな2020、こんなご時世でも笑顔で盛り上げていきたい所存です。
 
それでは皆に幸あれ。
本日もお疲れ様でした。
※只今アマゾンプライムで過去作39作品鑑賞可能
神保町シアターで39作品日替わりで期間限定毎日上映開始(再上映するとか神...)